福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。
今回のテーマは「筋間脂肪腫」です。
脂肪腫は脂肪細胞由来の良性の腫瘍です。
高齢の犬に比較的発生の多い腫瘍です。
脂肪腫は多くは皮下組織(皮膚の下)に発生し、境界明瞭(ツルっと丸い)のできものです。
しかし、筋間脂肪腫は筋肉の間に発生するので、あまり動かないできものに感じます。
背中にできた筋間脂肪腫
レントゲン写真(矢印が筋間脂肪腫)
脂肪腫は基本的に良性なので経過をみても良いのですが、筋間脂肪腫はかなり大きくなって痛みを伴うこともあり、生活に支障をきたすことがあるので、手術が必要になることがあります。
ただし、脂肪腫や筋間脂肪腫が悪性腫瘍(がん)になることはありませんので、そこまで怖がらなくても大丈夫ですよ☆
脂肪腫の中には浸潤性脂肪腫という周囲の組織に浸潤する(巻き込むような)脂肪腫もあるので、身体にできものが見つかったときは、相談してください!