福岡市西区/糸島市:かじ動物クリニックです。
今回のテーマは「犬の鼻腔内異物(綿)」です。
以前にも鼻腔内異物を紹介しましたが、最近多くなっているような気がしますので、ご報告します。
8歳齢のノーフォークテリアちゃんが2週間前より鼻が鳴るということで来院しました。
食欲や元気はあるのですが、食後や興奮すると鼻を鳴らすとのことでした。
診察中にも「フッフッ!」と鼻を鳴らして、また左鼻より鼻水、くしゃみもありました。
たまに鼻水に血が混ざっていることもあったそうです。
頭部レントゲン検査をしましたが、明らかな異常はありませんでした。
抗生剤による治療をしましたが、改善が認められないことから、鼻咽頭内視鏡検査をおこないました。
鼻咽頭内視鏡画像:左鼻腔にフワフワしたものがありました!(矢印)
*鼻咽頭内視鏡は上下左右が反転します☆
バイオプシー鉗子を用いて摘出しました。
1週間後には鼻を鳴らす症状は全くなくなり、くしゃみや鼻水も改善しました。
話をよく聞くと、いつもソファーのクッションをよく噛みちぎって遊んでいたそうです。
おそらく、遊んでいるときに、クッションを吸い込んでしまったのか?もしくは食べてしまって吐き出すときに鼻に入ってしまったのか?でしょう。
急に鼻を鳴らす、くしゃみ、鼻水が出たときは、まれかもしれませんが、鼻腔内異物も考えておきましょう!
ワンちゃんも「鼻うがい」できたら・・・・無理でしょうね💦フッ