福岡市西区/糸島市:かじ動物クリニックです。
今回のテーマは「皮膚の形質細胞腫(犬)」です。
形質細胞とはプラズマ細胞とも呼ばれています。形質細胞はBリンパ球が最終段階まで分化した細胞です。この形質細胞が腫瘍化したものを形質細胞腫と呼びます。
犬における皮膚の形質細胞腫は老齢で発症し、発生部位は体幹、頭部や四肢で、特に耳や指先に多いといわれています。
肉球の間に発生した形質細胞腫(矢印)。
皮膚の形質細胞腫の多くは「赤いできものができた!」と気づいて連れてこられます。
細胞診をおこない、核が偏在した独立円形細胞が多数採取されると診断可能です。
皮膚の形質細胞の治療は外科手術により摘出で、予後は良好です。
たいていのワンちゃんは指先を触ると嫌がりますが、
肉球の間にも腫瘍ができることがありますので、日頃から肉球チェックもしましょう!
毎日、肉球を触って、褒めてご褒美をあげていると、徐々に慣れてくれますよ☆