福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。
今回のテーマは「腎臓リンパ腫(猫)」です。
猫では高齢になると、慢性腎臓病になっていることが多いです。
まれではありますが、腎臓腫瘍という場合もあります。
猫において腎臓腫瘍の発生率は低く、あまり多くはありませんが、腎臓腫瘍の多くは悪性腫瘍で、そのほとんどがリンパ腫(腎臓リンパ腫)であると報告されています。
また、不思議なことに多くは両側性に発生することが知られています。
腎臓リンパ腫で最も多く認められる異常所見は腎腫大です。
レントゲン検査や超音波検査により異常所見が認められます。
レントゲン検査により腎腫大を確認。
超音波検査により腎臓に腫瘤(矢印)を確認。
また、腎臓リンパ腫において、特徴的な所見として、約40%が中枢神経系に転移することです。実際、後肢麻痺で来院して、腎臓リンパ腫が見つかったケースがあります。
猫さんも健康診断の際は、血液検査だけでなく、画像検査も一緒にすることが重要だと考えています!!!