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ブログ

2020.10.16

胃内異物:湿布のフィルム

福岡市西区/糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは胃内異物:湿布のフィルム」です。

動物は時に信じられないものを食べてしまいます。

慢性的に吐いていたヨーキーさんでした。

血液検査、腹部超音波検査、そして

腹部レントゲン検査において異常は認められず、

また治療しても改善がないため、

内視鏡検査をしたところ、湿布のフィルムが胃の中に入っていました。

内視鏡下で異物を摘出しました。

内視鏡検査をしないとわからない胃内異物があります!

過去にあったのは、薬を包むPTP包装です。

本人が「食べてしまった・・・」って言ってくれるといいのですが。。。

食欲・元気があっても、慢性的に吐く(慢性嘔吐)場合は胃内異物がある場合があるため、内視鏡検査をおすすめします!

2020.09.05

鶏の骨

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは鶏の骨です。

骨のついた鶏肉といえば・・・ケンタッ○ーフライドチキンですよね。

たまに食べたくなります。。。

犬において、ケンタッ○ーフライドチキンのように高温加熱された鶏の骨を食べても、比較的安全といわれていますが、危険が全くないわけではありません。

 

症例はケンタッ○ーフライドチキンを食べてから、苦しそうということで来院しました。

レントゲン検査をしたところ、

 

喉に骨が確認されました。

全身麻酔下で無事に摘出しました。

ケンタッ○ーフライドチキンは美味しいので、骨ごと食べたくなる気持ちはよくわかりますが、犬にはあげないようにしてください!

やはり鶏の骨は危険ですね。。。

2020.07.28

鼻蛭(ハナビル)

福岡県西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは鼻蛭(ハナビル)です。

 

ちょっと珍しいですが、こんな暑い日はちょっとゾッとする内容を。。。

虫が嫌いな方は読まないでください!すみません!

 

その子は左鼻から鼻血が出るということで来院しました。

レントゲン検査、血液検査で異常は認められませんでした。

抗生剤による治療に反応せず、鼻の内視鏡検査をしようと提案していたら、

「左鼻から虫が出たり、入ったりしている」という連絡があり、来院してもらうと、

左鼻から茶色で動く物体が観察されました。

鼻蛭です。

鼻の内視鏡で観察しながら、無事に摘出しました。

鼻蛭は一般に山間部の渓流に生息していると言われています。そのような渓流で顔を洗ったり、水を飲んだり水中に入った際に鼻腔に潜り込みます。

ヒトにも感染するので、気をつけましょう。

ちなみに、この子は福岡県外の自然が多い場所に行っていたので、おそらくそこで感染したのでしょう。

糸島では感染しません!  たぶん。。。

2020.06.22

筋間脂肪腫

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは筋間脂肪腫です。

脂肪腫は脂肪細胞由来の良性の腫瘍です。

高齢の犬に比較的発生の多い腫瘍です。

脂肪腫は多くは皮下組織(皮膚の下)に発生し、境界明瞭(ツルっと丸い)のできものです。

しかし、筋間脂肪腫は筋肉の間に発生するので、あまり動かないできものに感じます。

 背中にできた筋間脂肪腫

 レントゲン写真(矢印が筋間脂肪腫)

脂肪腫は基本的に良性なので経過をみても良いのですが、筋間脂肪腫はかなり大きくなって痛みを伴うこともあり、生活に支障をきたすことがあるので、手術が必要になることがあります。

ただし、脂肪腫や筋間脂肪腫が悪性腫瘍(がん)になることはありませんので、そこまで怖がらなくても大丈夫ですよ☆

脂肪腫の中には浸潤性脂肪腫という周囲の組織に浸潤する(巻き込むような)脂肪腫もあるので、身体にできものが見つかったときは、相談してください!

2020.05.15

緊急事態宣言解除!ですが。。。

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

福岡県では5月14日に緊急事態宣言が解除されました!!!

しかし、まだ油断は禁物ですよね!

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、

① 手指のアルコール消毒

② お車での待機(呼び出しベルを渡します)

③ 受付のビニールシートの設置

を引き続き継続いたします。

ご迷惑おかけしますが、皆様の健康のため、ご協力をお願いいたします。

みんなで新型コロナウイルスを終息させましょう☆

2020.03.16

新型コロナウイルス対策

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

当院における新型コロナウイルス対策についてです。

①待合室にはアルコール消毒を設置しています。

②お車でお待ちいただけるように「呼び出しベル」を10個、準備しています。

マスクは不足していますので、お渡しできませんが、

みんなで笑って免疫力をつけて、なんとか今を乗り越えましょう!

どうか早く、新型コロナウイルスが収束しますように。。。

2020.02.28

皮下異物(芒:のぎ)

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは皮下異物(芒:のぎ)です。

皮膚の下に膿が貯まる皮下膿瘍という病気があります。ほとんどが外傷によってバイ菌が増殖し起こります。

しかし、まれに異物が入り込んで皮下膿瘍を起こすケースがあります。

その異物の中で、散歩中に入り込んでしまうのが草の芒:のぎです。

なかなか治りにくい皮下膿瘍のときは異物を疑う必要があります。

超音波検査による検出率は82%といわれていますので、怪しいときは超音波検査をおこないましょう。

ちなみに芒の超音波検査では特徴的な形状なので、わかりやすいかもしれません。

散歩中に草むらに入って、激しく暴れることはしない方がいいかもしれませんね。。。

まれですけど(^0^;)

2020.02.17

呼び出しベル

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回は番外編です(^0^;)

「呼び出しベル」の紹介です。

当院では呼び出しベルを導入しました!

他のワンちゃんを見ると怖がってしまう子や、

子犬子猫でワクチンを接種していない子(感染予防)や、

お車やお外でお待ちになりたい方にお渡しいたします。

ご希望の方は受付までお気軽にお声かけてください。

いつもお待たせして、すみません💦

しっかり丁寧に診察・治療することを心がけています!

2020.01.29

マイボーム腺腫/上皮腫

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマはマイボーム腺腫/上皮腫です。

眼瞼(=まぶた)に発生する腫瘍の中で最も多い腫瘍です。

マイボーム腺とは眼瞼(まぶた)にある皮脂腺のことで、マイボーム腺からの分泌物が角膜に栄養を与え、また涙の蒸発を防ぐ働きをします。

 このマイボーム腺が腫瘍化したものですが、良性です。

しかし、発生した部位が悪く、大きくなると角膜に刺激し、不快感や角膜炎の原因となります。したがって、大きくなりすぎる前に外科的治療が必要となります。

 マイボーム腺腫 3マイボーム腺腫2

たまには、[あっかんべー]をさせて、まぶたも見てあげてくださいね☆

2019.12.23

慢性好塩基球性白血病

福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今年最後のテーマは慢性好塩基球性白血病です。

犬でも白血病はあり、特に慢性好塩基球性白血病はまれです。

当院に来院した子は、とても衰弱しており、7日間で亡くなってしまい、助けることができませんでした。

世界的にも非常にまれな病気であるため、飼い主様に同意していただき、大学の先生と協力して、論文として報告することができました。

好塩基球性白血病ブログ

好塩基球性 写真

情報を公開して、共有し、多くの動物が助かることを願います!!!

2020年もできる限り、ブログを書いて、動物の病気を紹介していきますね!